【 意味の検証可能性 】  

語は、感覚的経験と結びついて初めて、その意味を獲得する。(イギリス経験論)
経験に基づかない多くの(形而上)概念は「無意味」として退けられる。
少なくとも、最終的には直接経験に連ならねばならない。

しかし、接続詞や助詞は経験とは無縁である。
そこで、言語の意味論的基礎を経験におこうとするならば、
「語を単位とするのではなく、文を単位とすべきである」となる。(論理的原子論)→論理実証主義

「ある文が有意味であると言えるためには、その文に言われていることの真理性を、
肯定(または否定)するための何らかの経験的手段が規定されねばならない」
(有意性の検証可能性。否定されるときは、反証可能性

現在では検証は「確証」に緩められている。
「ある文を指示する経験的手段を規定できること」(確証可能性の定義)
(哲学事典)



反証可能性

〔哲〕〔falsifiability〕ある言明が観察や実験の結果によって否定あるいは
反駁(はんばく)される可能性をもつこと。
ポパー反証可能性を言明が科学的である基本条件と見なし、科学と非科学とを
分かつ境界設定の基準とした。

反証しうる「命題」
× 黒い葉がある
○ すべての葉は黒い
「黒い葉は存在しない」ことは証明できない。ゆえに、「黒い葉がある」は反証不可能な命題。
「黒くない葉」が一つでもあれば、反証成立