【13】 事実学と経験的現象学との現象学的な基礎づけ

それぞれの経験的な諸学問は、現象学によって基礎づけられることにより、真にアプリオリである普遍的存在論へと統一される。
実証科学の真正の形態は、超越論的還元によって基礎づけられた現象学的な形態── 経験的現象学──である。

この経験的現象学は、形相的現象学によって基礎づけられることにより、可能的な超越論的主観性一般に関する学となる。
(経験的現象学は、事実的な超越論的主観性に関する学である)

この限りにおいて経験的現象学は、実証的な諸学問の完全な体系的全体と同一である。