【 大森荘蔵『知の構築とその呪縛』を読む 1  】 

ここでは、大森荘蔵『知の構築とその呪縛』を読みます。

おそらく僕が最も影響を受けた哲学書であり、
大森哲学はもちろん、
哲学自体のおもしろさを教えてもらった本です。

繰り返し繰り返しページを繰った本ですが、
自分の原点は何なのか確認するためにも、
今一度、著者との対話を始めたいと思います。

テキストはちくま学芸文庫版です。

   『知の構築とその呪縛』ちくま学芸文庫
   『知の構築とその呪縛』大森荘蔵著作集第七巻)

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    《 目次 》
0. 文庫版へのはしがき
1.  概説的序論
2. 略画的世界観
3. 日本における略画世界
4. 西欧古代中世における略画的世界観
5. 略画の密画化、その始まり
6. 略画の密画化、不可避の過程
7.  密画化と数量化
8.  密画の陥穽──物の死物化
9.  感覚的性質のストリップ
10. 二元論の構造的欠陥
11. 二元論批判
12. 原子論による密画描写
13. 人体の密画描写と知覚因果説
14. 物と感覚の一心同体性
15. 自然の再活性化