【  ウィトゲンシュタイン『青色本』を読む  】  

2004/2/6〜2/17にかけて、ウィトゲンシュタイン青色本』を読みました。

   『青色本』(ウィトゲンシュタイン全集6所載、大修館書店、大森荘蔵訳、1933〜34)

まとめてあるのは、その中で独我論に関連する箇所です。(p86あたりから)
本書は心理主義批判が主ですが、独我論批判も
「う〜ん」と唸らざるを得ない内容でした。

内容にとどまらず、むしろ独我論を反駁する方法論*1
に大きな影響を受けました。
それは哲学問題だけでなく普段の議論においても、
いかに言語が議論を混乱に導いているのか、
はっきりと見えるようになったからです。

僕にとって、言語哲学のおもしろさに初めて触れた、記念すべき著作です。

*1:「多くの哲学問題は、言語の誤った使用によって生じる」