2003-11-16 解説 *1【独断論】通常言われる「独断論」とは、「理性の能力を吟味することなく、経験の内部においてのみ妥当する概念を経験を越えた対象へと適用すること」です。そしてこのカント的な定義において、世界の実在とは経験の内部において妥当するものです。しかし、フッサールはそれすら独断論であり、吟味し直さなければならないと考えるのです。