物理学の世界観
物理学が対象としている世界は、物自体の世界か? それとも現象界か?
物理学者は物理法則を物自体の法則と考えていない。むしろ、物自体のような世界を想定することを形而上学として嫌悪している。といって、人間の認識を通した現象界というのとも違う。基本的に素朴実在論。ただし、対象とする世界は、モデルによって変化するとする。
「世の中近似とモデル化で成り立ってるわけ。
人間の認識とか物自体とか何ら具体的な定義をもたない
言葉のみを並べ立てても無意味なの。
同じ「モノ」でもそれを解析する際に用いるモデルの違いによって
まったく別のもののように捉え認識されることは生物の感覚器官でも
人間の作った物理モデルでもなんら変わりはないの。
なぜか?それは世界が「モノ」じゃなくて「相互作用」で成り立っているから。
相互作用のソースとして「モノ」を定義してるだけ。
「相互作用」は、実際に作用しあうものだから現象によって
作用の仕方が違ってくる。だから基地の相互作用のソースに
共通の「モノ」を定義していてもまったく違うもののように「見える」
こともある。
「人の認識-相互作用-モノ」とあったとき「モノ」の部分を世界そのものと
考えても「モノ」あくまでモデル依存の存在であり
そこに無理やり客観的かつ究極的なものを置いてしまうと
無意味な形而上の議論にはまり込んでしまう
物理屋の立場から世界とは何かと問われるなら
俺は「相互作用」こそが世界そのものだと答えたいね」*1
「人の認識-相互作用-モノ」。この世界モデルは重要かもしれない。*2