2003-12-01から1日間の記事一覧

 6 意識を定義する 

●6-1「意識の定義」p178脳内Nの発火があたれられた時、どのような基準が満たされたときに、そこに意識が宿るとみなされるかを判定する客観的な基準。意識がある状態、ない状態(睡眠)の境界を探る。1. 脳内Nの発火が、どのような条件を満たした時に、そこ…

 5 最大の謎「クオリア」 

●5-1「クオリアの内観的定義」p147:クオリアは、私達の感覚の持つ、シンボルでは表すことのできない、ある原始的な質感である。クオリアなしでは、私達の脳の情報処理能力は成立しない。信号としての痛み。●5-2「クオリアの情報処理の側面からの定義」p148…

 4 相互作用同時性の原理 

●4-1「因果性」 p117記述の枠組み(自然法則における記述の枠組み=時間、空間、要素、相互作用)を決定する原理因果性とは、そのシステムのある時刻τにおける状態が与えられた時、その状態において、またその状態のみから、その系のτ+dτ(微小時間後)にお…

 3 認識の要素 

●3-1認識の二大原理「認識のN原理」「認識におけるM原理」●3-2「相互作用描像」p86「ある心理的瞬間における認識の内容を、その瞬間の脳の中のNの発火と、その間の相互作用にのみ基づいて作り出すアプローチ」 (外部の状態はまったく関係ない) ←→「統計的…

 2 「反応選択性」と「認識におけるマッハの原理」 

●2-1「電気生理学」 :Nの発火状況を調べる方法p61(個々のN)細胞外電極法、細胞内電極法、(Nの広域活動)光計測法、PET、fMRI●2-2「反応選択性」p63バラを認識するためには、バラにだけ選択的に反応するNがあればよい。このようなNはバラに対して反応選…

 1 認識は「私」の一部である

●1-1「認識のニューロン原理」p35p57私たちの認識は、脳内のニューロン(脳内N)の発火によって直接生じる。認識に関する限り、発火していないNは、存在していないのと同じである。私たちの認識の特性は、脳内Nの発火の特性によって、そしてそれのみによって…

  【  茂木健一郎『脳とクオリア』メモ  】  

『脳とクオリア』 (茂木健一郎、日経サイエンス、1997)